ここでは、ギアドモータには、どのようなメリットやデメリットがあるのか詳しくまとめています。
新しい製品の製作にあたりモーターを探している製造メーカーの設計担当の方は、ぜひ当記事をチェックしてみてください。
ギアドモータを採用することで、どんなメリットがあるのか詳しく説明していきます。
ギアドモーターを使うと、標準モーターと比較して回転できる慣性負荷モーメントは、減速比の2乗に比例して大きくなると言われています。そのため、大きな慣性負荷を動かすことができると言われているのです。
慣性負荷が大きかったり加減速時間が短かかったりするケースでは、標準モーターよりダンピングを抑えられ、安定させることが可能です。
インデックステーブルやアーム駆動のような大きな慣性を比較的短時間で位置決めする場合に適しています。
励磁最大静止トルクと同じくらいの標準モータとギアドモータを比べてみると、ギアドモータの取付角寸法は小さくなると言われています。このことから、質量や容積などを軽減できるのです。装置を小型にする必要があるケースで大いに有効でしょう。
ギアドモータは、曲げやねじりの力への変形しづらさの度合いが高い性質を備えています。そのため、ねじれに対して強く、標準モーターに比較すると負荷トルクの変動の影響を受けにくいのです。以上のことから、負荷の大きさが変わっても、高精度の位置決めがしやすいと言われています。
ハーモニックギアドタイプとHPGギアドタイプは、シャフトと1つになった回転面に直接負荷の取り付けが可能だと言われています。
ここでは、デメリットについて説明していきますのでチェックしてみましょう。
ギアドモータは、ブラシレスモータとギアヘッドが組み合わされた商品。そのため、ギアヘッド分のスペースをしっかりと確保しておくことが重要です。
長時間、連続しての運転や過大なオーバーハング荷重などは、寿命に影響を与えてしまうと言われています。その他には、使用温度の範囲や湿度の範囲を超えて使用したり、有害なガスなどある特殊な環境で使ったりするのも、寿命に影響を及ぼすため十分に注意するようにしましょう。