ACモーターモーターは工作機械を始め、幅広い分野で利用されています。しかし、いつ頃誕生したのかなど、歴史をご存じの方は少ないでしょう。このページでは、ACモーターの歴史について触れています。興味がある方は参考にしてください。
現在に続くモーターは長い歴史があり、1923年頃は手作りされていたといいます。当時はブラシ付きのモーターで、製品の外形寸法が大きなものだったそうです。モーターの用途もオシログラフが主流でした。
しかし、戦後は通信機器などを動かすために、同期モーターが使われるようになりました。モーターの取り付け方法も変化があり、ベッドタイプから現在に見られるフランジ取付へと移行していきました。また、モーターの量産化も進み、同期モーターやインダクションモーターが徐々に広まっていったそうです。
1960年代にはモーターの用途も増え、さまざまな分野で使われるように。現在ではDC・ACモーターを始め、多種多様なモーターが開発されています。また、大型機械から小型製品まで、幅広くモーターが使われています。
参照元:オリエンタルモーター公式HP(https://www.orientalmotor.co.jp/om/knowledge/uroko_ac/ac03.html)
世界で初めてモーターが発明されたのは19世紀のことです。しかし、モーターよりも先に手回し発動機が発明されています。1832年、フランスの技術者であるヒポライト・ピクシーは、交流発電機の元といわれる手回しの発電機を開発しました。同年、イギリスの科学者のマイケル・ファラデーも発電機を開発しましたが、あくまで実験的な装置でした。対するピクシーが開発した発電機は、実用化を前提にしていました。
一方のモーターは、1830年代にロシアで直流モーターが開発されていたものの、実用化に至ることはありませんでした。そのため、モーターよりも先に手回し発動機の実用化が進み、ピクシーの後も多くの技術者が開発に取り組んでいます。
モーターの実用化が加速し始めたのは1880年代です。1882年、イギリスのJ.E.H.ゴードンは2相交流発電機による交流の送電を計画しました。その後アメリカのニコラ・テスラが2相交流電動機を開発し、交流送電が始まりました。その後交流モーターの産業での利用が加速し、20世紀に入ってから永久磁石型直流モータが開発されました。モーターの開発は発電機に遅れを取っていましたが、19世紀後半には本格的な普及が始まっています。
参照元:ネオマグ株式会社公式HP(https://www.neomag.jp/mailmagazines/topics/letter201003.html)