ギアドモータは、食品機械や撹拌機などさまざまな用途に用いられていますが、「そもそもギアドモータってどんなもの?」「使用用途やメリット・デメリットについても知りたい」と思っている方もいることでしょう。
ここでは、ギアドモータとはどのようなものかまとめるとともに、使用用途やメリット・デメリットについて解説していきます。新しい製品の製作にあたりモーターを探している製造メーカーの設計担当の方はぜひチェックしてみてください。
ギアドモータとは、モータと減速装置を組み合わせて1つにした商品のことを言います。モータの回転数を減らしたいとき、さまざまな方法があるのですが、減速装置と標準モータを継手で連結するのが一般的なやり方です。
しかし、必要なスペースがモータとカップリング、標準モータを合わせた、大きなスペースが必要な点が問題点として挙がります。
標準モータをインバータ制御をすると、比較的自由に減速できるようになりますが、装置を使った場合、トルクが大きくならないという課題を抱えることになるのです。
そのようなときに活躍するアイテムがギアドモータです。モータに減速装置を取り入れて1つにすることで、大幅にスペースを省略化できたり、トルクを獲得したりできるのです。
一般的な減速装置には入力軸と出力軸がありますが、ギアドドモーター専用の減速装置は入力軸側を中空軸構造とし、モータの出力軸をはめ込むことによって、1つに融合できる構造になっています。
基本構造としては、ギヤケース内に組み込まれている出力軸や各歯車、各ベアリング、オイルシールを主構成部品とする減速機部と、フランジ部分が専用設計でモータの出力軸に歯車がカットしてあるモータ軸で構成されています。
ここでは、主な使用用途について説明していきます。
ギアドモータのメリットやデメリットについて、詳しく述べていきます。