シンプルな構造で耐久性に優れている、ACモータ。このページでは、ACモータの特性について詳しく解説します。ACモータの回転速度-トルク特性についてもまとめました。仕様を確認する際の項目も紹介しています。
DCモータが直流電源で動作するのに対して、ACモータは一定時間でプラスとマイナスが入れ替わる交流電源で動作します。ACモータは、商用電源から電源を供給するだけで回転するため、使い方が簡単という特徴があります。簡単なシステムなので、他のモータと比較すると低コストです。バリエーションも数多くあり、用途に合わせてモータの種類を選ぶことができます。簡単な構造になっているので、耐久性に優れた装置の製造にも適しています。
ただし、一定の回転数しか得られないため、速度制御を必要とする動作には向いていません。周波数が高いと起動しなかったり、過負荷によって停止してしまうケースもあります。
回転速度―トルク特性とは、モータの回転速度とトルク(回転力)の関係性を現しています。
低速モータの効率がよくなるのは、定格トルク・定格回転速度で運転するときです。トルクが大きいと発熱が急激に大きくなり、定格時間での運転ができなくなってしまいます。
製品の仕様値として、定格トルクなどの値は公開されています。仕様表を見ながら、ACモータが要件仕様を満たしているか確認する必要があります。