扇風機はDCモーターとACモーターがありますが、生産する際「どちらがいいのか?」に悩んだら各モーターのメリットとデメリットを知るのは大前提です。消費者にとってどのようなメリットがあるのかを知っておくことで、ニーズに合った扇風機を生産できるでしょう。
モーターの種類は主にACモーターとDCモーターの2つです。どちらを選ぶのかによって、消費者の電気代が変わります。一般的に消費電力が小さいのは、DCモーターの方です。ACモーターで節電しようとして、弱に設定しても消費電力が大幅に削減することはありません。逆にDCモーターは、低パワー時に消費電力が少なくなります。消費電力が少なければその分、電気代に反映されるのが消費者目線でのメリットです。
DCモーターは、ACモーターよりも細かな風量調整が可能です。ACモーターが弱、中、強の3つなら、DCモーターは5段階や10段階で風量調整ができるものもあります。弱以下のそよ風、または弱と中の間ぐらいの風量が欲しいというニーズに応えられます。
運転音が静かなのもメリットの1つです。ACモーターより静かなものが多いため、「扇風機の音が気になる」という方はDCモーターを選択するでしょう。また、音に敏感な赤ちゃんがいるご家庭でも、DCモーターを選ぶと思われます。
DCモーターのデメリットの1つは、価格の高さです。ACモーターのものより高い価格設定になるでしょう。DCモーターの扇風機には、1万円を超えるものや5万円を超えるものもあります。
価格帯と機能性を天秤にかけて、どちらが求められているのかを判断しましょう。ただ、電気代を節約できるというランニングコスト面でのメリットもあるので、初期費用の高さだけで判断してはいけません。
ACモーターはDCモーターよりも安価な傾向にあります。また、操作性もシンプルなので、誰でも使いやすいのが利点です。本体にあるのは電源ボタンと風量調整ボタンだけという設計にもできるでしょう。DCモーターは多機能ですが、家電の操作が苦手な方の場合、自然と使わなくなり無用の長物になりかねません。
「機能は少なくてもいい」「簡単なものでいい」「少しでも安いものがいい」という方向けの扇風機をと考えるなら、ACモーターを採用するメリットはあります。
DCモーターの扇風機は多機能で、細かな風量調整の対応ができるのが売り出す際のメリットです。また、消費電力が安いものもあるため、ランニングコストについてもメリットがあります。ただし、初期費用の設定が高くなりやすいというデメリットも無視できません。
ACモーターの扇風機は機能性は少ない一方、家電の操作が苦手な方にとっては使い勝手がいいでしょう。価格帯も安くしやすいので、とにかく初期費用を抑えて手軽に使えるものが欲しい方向けに生産するとなった場合、ACモーターの採用も十分選択肢に入ります。