ギアドモータの使い方や用途などについて詳しく述べています。新しい製品の製作にあたり、モータを探している製造メーカーの設計担当の方はぜひチェックしてみてください。
三相誘導モータなどは、回転する速度が極数や周波数で決まると言われています。誘導モータを必要とされる回転速度で使うために減速機で減速するのです。
各事業者によってさまざまなタイプのギアドモータを取り扱っているため、必要な回転数に合うように型式を選択します。
減速することによって、出力トルクが比例して大きくなり、許容慣性モーメントは減速比の2乗に比例すると言われています。速度は落ちますが、その代わりに大きな物体が回転可能になるのです
位置を決めるための運転に使う場合、モータの停止角度精度が向上します。しかし、減速機にはバックラッシと呼ばれる遊びがあるケースもあるため、位置決めに使う場合は注意が必要です。
ギアドモータを使うケースの中で、多く見られるのが汎用コンベアです。化粧品などの軽いものから土砂など重いものの搬送まで、コンベアの駆動源として利用されることが多いです。搬送する速度や質量などにより、40W~55kWまでの幅広いギアドモータが使われます。
パン生地を捏ねるための撹拌機やあんこと砂糖を練り込むためのものなどに使用されるケースも多いです。撹拌する場合、他の用途よりも大きい力が必要なケースが多いため、このようなケースではギアドモータが選択されます。撹拌する時間の経過による粘度の変更など、ギアドドモータの容量選定には注意が必要となります。
完成した食品の包装機械や切った野菜の洗浄装置など、ギアドモータは食品工場で幅広く使用されています。食品工場では水を使って掃除するため、防水仕様のギアドモータが多く使用されているのです。
マンションの敷地内に設置された立体駐車場には、さまざまなタイプのギアドモータが使用されることが多いです。屋外の駐車場には、防水タイプのギアドモータが活躍します。
発塵を抑えた防水タイプのギアドモータは、クリーンな環境でも対応できるのが特徴です。
屋外で使う場合や防水タイプのギアドモータは、粉塵のある環境などにも対応可能です。