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DCモーターとACモーターの違い

DCモーターとACモーターとでは、どこに違いがあるのでしょうか。駆動電源(直流モーター・交流モーター)や回転速度、トルクについて詳しくみていきましょう。また、合わせてDCモーターとACモーターどちらを選択すればよいのかについても解説しています。

どこに違いがあるのか

駆動電源の違い

DCモーターは「直流モーター」、ACモーターは「交流モーター」です。DCモーターは+(プラス)と-(マイナス)が一定で一方向にしか電流が流れず、ACモーターは一定時間毎に+(プラス)と-(マイナス)に切り替わります。

DCモーターを採用しているのは扇風機のモーターや乾電池、バッテリなど。ACモーターは家庭用の100V(単相交流)や工場用の高圧200V(三相交流)などに使用されています。壁に設置されているコンセントはACモーターです。

回転速度の違い

DCモーターとACモーターの回転速度の違いは以下の通りです。

DCモーター

ACモーター

引用元:DCモーターとACモーターの違い。特徴の比較 機械設備・ライン設計者のENGINEER48ブログ(https://mechanical-engineer48.com/post-3096/)

回転して力を伝えるのはどちらも同じですが、上記のようにDCモーターは電圧と逆起電力のバランスで回転速度が決まり、ACモーターは周波数に応じた一定の回転速度を保つなど、回転速度によって異なります。

トルクの違い

DCモーターとACモーターのトルクの違いは以下の通りです。

DCモーター

ACモーター

引用元:DCモーターとACモーターの違い。特徴の比較 機械設備・ライン設計者のENGINEER48ブログ(https://mechanical-engineer48.com/post-3096/)

DCモーターとACモーターではどちらを選べばいいのか

ACモーターは周波数に応じて一定の回転速度を保つため、耐久性がある装置には向いていますが、速度制御を必要とする動作には不向きです。しかし、周波数を「ベクトル制御方式」にすると、回転速度とトルクは直流電動機と同じまたはそれ以上の性能を得ることが可能だといわれています。

DCモーターは電圧に対して回転速度が安定しているため使い勝手が良く、コストを抑えることができます。低電圧で作動するので、小型軽量装置に向いています。ただし、ブラシと整流子を使用しているため、ノイズや回転にムラあり。それぞれにメリット・デメリットがあるので特徴に合わせてモーターを選ぶといいでしょう。

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